膝の下が痛くなる膝蓋下脂肪体炎とは?


膝蓋下脂肪体炎はあまり聞き慣れない傷病名ですが、膝の痛みの原因となる1つの疾患です。
「膝を伸ばしきると膝が痛い」
「膝のお皿の下あたりが痛む」
などといった症状を感じているのではあれば、膝蓋下脂肪体炎かもしれません。
膝の関節の中には脂肪体と呼ばれる組織があり、腱や関節の動きを良くする機能があります。
しかし、膝をケガした後やなにかしらの原因によって脂肪体の機能がきちんと機能しなくなってしまいます。

このページでは、そんな膝蓋下脂肪体炎が起こってしまう原因や膝に痛みが出る理由などを紹介していきたいと思います。

膝の下が痛くなる膝蓋下脂肪体炎について

1、膝蓋下脂肪体とは?

膝蓋下脂肪体は、膝蓋靱帯の深部にある脂肪の塊です。
大腿骨・脛骨・膝蓋骨の隙間に存在します。
膝というと、半月板や靱帯などの軟部組織が主要しされていますが、この膝蓋下脂肪体も膝の動きに重要な役割を担っています。

2、膝蓋下脂肪体の役割とは?

膝蓋下脂肪体は、膝の関節の動きに合わせて膝関節の中を形を変えて動いています。
膝を曲げていると膝の関節の中に押し込められた状態で、膝を伸ばしていくと膝蓋骨と共に引き出されてきます。
膝蓋下脂肪体の役割は、
・外力に対するクッション
・摩擦や刺激による負担の軽減
・潤滑作用
などが、大きな役割です。

膝蓋下脂肪体は、膝の動きを潤滑よくするために重要な役割を果たしているのです。

3、膝蓋下脂肪体炎で痛みが発生する理由

膝蓋下脂肪体炎になると、どうして痛みが起こるのでしょうか?
痛みが発生する過程を説明していきます。

3-1、外傷や繰り返される刺激により脂肪体の柔軟性が失われる

転んで膝をぶつけたなどの外傷や繰り返し行われるジャンプなどの刺激によって脂肪体自体に小出血や炎症が起こります。
膝蓋下脂肪体炎に炎症が生じたことで、脂肪体の繊維化が起こり脂肪体自体の柔軟性が低下してしまうのです。

3-2、柔軟性が失われることで、膝関節に脂肪体が挟まれて痛みが出現する

膝蓋下脂肪体は、膝の関節の中を形を変えて動いています。
しかし、脂肪体自体の柔軟性が低下しているとうまく形を変えられなくなってしまうため関節に挟み込まれてしまい痛みが発生してしまうのです。

4、膝蓋下脂肪体炎を診断するポイントとは?

膝蓋下脂肪体炎がどんなものなのかは理解して頂けただろうか。
もしかしたら膝蓋下脂肪体炎かもと思われたのではないだろうか。
では、実際に膝蓋下脂肪体炎か判断するためのポイントを紹介しよう。

4-1、膝を伸ばした状態で、膝の下を押すと痛い

膝蓋下脂肪体炎の場合、膝を伸ばしたまま膝の下を押すと痛みが出る場合があります。
膝蓋下脂肪体の上には、膝蓋靱帯が通っています。
そのため、膝蓋靱帯がピンと張っていると膝蓋下脂肪体は触ることが難しくなってしまいます。
なので、膝を伸ばして膝蓋靱帯が緩んでいる状態で押すと脂肪体に刺激が伝わり痛みが発生する場合があります。

4-2、膝を反らすと痛い

膝蓋下脂肪体炎の場合、膝を反らす(過伸展)と痛みがでる場合があります。
膝を反らすことで、脂肪体の挟み込みを誘発します。
そのため、膝蓋下脂肪体炎になっていると脂肪体が挟まれて痛みがでる場合があります。

4-3、脂肪体を両脇から保持して膝を伸ばすと痛い

脂肪体を両脇から圧迫して膝関節90°曲げた位置から膝を伸ばしていき痛みがでる場合、膝蓋下脂肪体炎の可能があります。

このような3つのテストを行って頂き、痛みがでる場合は膝蓋下脂肪体炎の可能性が高いと言えます。

5、膝蓋下脂肪体炎の治療方法

5-1、電気治療を行って炎症を抑える

電気治療を行うことで、
・炎症、出血を抑える
・鎮痛効果
があります。
膝蓋下脂肪体炎というように、炎症を起こしているためまず炎症を抑えるために電気治療を行います。

5-2、超音波で脂肪体を温めて柔軟性を高める

炎症を収まってきたら、今度は超音波で温めていきます。
膝蓋下脂肪体炎では、脂肪体の柔軟性が低下してしまって関節に挟まれやすくなってしまっています。
そのため、超音波治療を用いて温熱療法で温めて柔軟性を高めていきます。

5-3、手技療法にて、関節の動きや脂肪体の動きを整える

膝関節の動きは、膝蓋下脂肪体炎にとってとても重要です。
関節の動きが悪くなっていると、脂肪体が関節に挟まりやすくなってしまうからです。
そのため、手技療法で関節の動きや脂肪体の動きを整えて治療していきます。

6、膝蓋下脂肪体炎で自分で行えるリハビリ

膝蓋下脂肪体炎では、脂肪体の柔軟性と関節の動きが重要です。
ご自身でも、出来る範囲で行って頂けるととても効果的ですので紹介します。

6-1、膝蓋骨の動きを良くするリハビリ

青い矢印の方向に上下や左右に膝蓋骨を動かす

膝蓋骨の動きは、膝蓋下脂肪体にとってとても重要のため動きをよくしておく必要があります。
膝関節を曲げたり伸ばしたりするときに、膝蓋骨は上下に動き膝関節の動きを円滑にしているのです。
そのため、膝蓋骨を保持して左右に動かしたり、上下に動かしてあげると膝蓋骨の動きが良くなります。
動きが悪くなってしまっている方は、動く可動域が狭くなっている可能性がありますので痛みの出ない範囲でゆっくり動かしてあげて下さい。

6-2、膝蓋下脂肪体のマッサージのやり方

青い部分を左右からつまんで左右に動かす

膝蓋下脂肪体をマッサージすることで、柔軟性を高めることがあります。
やり方は、膝蓋下脂肪体を両脇から保持して左右に動かします。
最初は、固まっていてあまり動かしずらいかもしれませんが、動かしていくことで柔軟性が高まって動くようになってきます。
※痛みが伴う場合は、無理にやらず中止して下さい。

まとめ

膝蓋下脂肪体炎は、膝の下が痛くなる症状です。
なにかしらの外傷をきっかけに発症したり、繰り返しの刺激によって発症することが多いです。
膝蓋下脂肪体炎の治療において、大切なことは脂肪体の柔軟性を高めることと膝関節の動きを良くすることです。
膝蓋下脂肪体炎でお困りの方は、葛飾区こばやし接骨院にご相談下さい。

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