スポーツ障害

【走りながら治す!】ランナー膝を休まず改善する治療法

はじめに:運動を休まずランナー膝を治したいあなたへ

「整形外科で『休んでください』と言われたけど、できれば走り続けたい」
「休んで治ったと思ったら、また再発してしまった…」

そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

結論から言うと、ランナー膝(腸脛靭帯炎)は運動を休まずに治すことが可能です。
ただし、膝の治療だけでは再発しやすく、原因から見直して体全体の使い方を改善することが重要です。
この記事では、ランナー膝を走りながら改善していくためのステップを詳しく解説します。

ランナー膝とは?【別名:腸脛靭帯炎】

ランナー膝は、太ももの外側にある「腸脛靭帯」と膝の外側の骨(外側上顆)がこすれて炎症を起こすことで生じる痛みです。

主に以下のような症状があります:

  • 膝の外側がズキズキ痛む
  • 走り始めや長距離を走ると悪化する
  • 痛みが出たり引いたりを繰り返す

ランナー膝になる2つの主な原因

原因①:大腿筋膜張筋の硬さ

大腿筋膜張筋は太ももの外側にある筋肉で、腸脛靭帯につながっています。
ここが硬くなると腸脛靭帯も引っ張られ、膝を動かすたびに骨とこすれ炎症を起こします。

原因②:体幹から足首までの“連動”ができていない

正しく走るには体全体を連動して使うことが大切です。
体幹や股関節、足首がうまく使えていないと、膝だけに負担が集中し、ランナー膝を引き起こします。

走りながらランナー膝を治す3ステップ

ステップ1:大腿筋膜張筋を緩める

まずは大腿筋膜張筋とその周辺の筋肉を緩めて、腸脛靭帯への負担を減らします。

ステップ2:体の連動性を取り戻す

2-1. 股関節・足首の可動域を改善する

可動域が狭いと筋力が発揮できず、膝に負担がかかりやすくなります。
股関節や足首の可動域に問題がある場合、治療をして可動域を改善します。

2-2. 体幹・股関節・膝・足首の筋力を鍛える

膝の筋力はもちろんですが、弱っている筋肉があると体を支えきれず、膝への負担が集中してしまうので、問題がある箇所を鍛えていきます。

2-3. 全身を連動させるエクササイズを行う

全身を「連動して体を使う感覚」がないまま走り始めると再発リスクが高まるため、全身の動きを統合させるエクササイズを行います。
ここまでやらないとスポーツの負荷には耐えらないので、とても重要なエクササイズになります。

ランナー膝を再発させないために大切なこと

  • 痛みが取れてもすぐ全力で走らないこと
  • エクササイズを継続し、フォーム改善を意識すること
  • 専門家のチェックを受けて根本的な改善を目指すこと

よくある質問(FAQ)

Q1. 痛みがある時も走っていいですか?

A. 痛みの度合いによりますが、軽度であればペースを落としてフォームを意識しながら走ることで改善するケースもあります。無理は禁物です。

Q2. サポーターやテーピングは効果ある?

A. 一時的に痛みを軽減するには効果的です。ただし根本的な原因を改善しない限り再発のリスクは高いです。

まとめ:走りながら治すには「原因改善」がカギ

ランナー膝は、膝だけの治療ではなく体全体の使い方を見直すことで、走りながらでも改善できます。

もしあなたが「何度も再発する」「休んでも治らない」と悩んでいるなら、
痛みの根本原因を特定し、再発しない体づくりを一緒に進めていきましょう。

ランナー膝を“走りながら”治したい方は、お気軽にご相談ください。

ABOUT ME
小林 勇太
葛飾区こばやし接骨院院長。柔道整復師の国家資格を保有。野球やサッカー・バレーボールなどのスポーツの現場で活動していたためスポーツ障害・外傷の症例経験が豊富。葛飾区こばやし接骨院の院長をしている小林勇太院長のブログです。