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大腿四頭筋(太もも)の肉離れとは?
大腿四頭筋肉離れとは、太ももの前側にある大腿四頭筋という筋肉を損傷してしまうケガです。
サッカー・野球などのスポーツ選手によく見らますが、太ももの肉離れでは裏側にあるハムストリングスを肉離れすることのが多いです。
大腿四頭筋という筋肉は、「大腿直筋」「外側広筋」「内側広筋」「中間広筋」の4つの筋肉から構成されています。
この筋肉は主に膝を伸ばす時に働く筋肉で、スポーツ競技中では急激なダッシュ・ストップやランニング動作で損傷することが多いです。
大腿四頭筋のうち、最も受傷しやすいのは「大腿直筋」である。
大腿四頭筋(太もも)肉離れの原因
大腿四頭筋が最も肉離れする原因は、股関節が伸展位で膝が曲がるという大腿四頭筋が最も伸ばされる肢位である。
この肢位は、走っている際に後方に蹴り出した足を前方に振り上げる切り返しの時に動きである。
そのため、ランニング動作で痛めることが多いのである。
大腿四頭筋(太もも)肉離れの肉離れの症状
大腿四頭筋を肉離れをすると、
- 太ももの前側が痛い
- ダッシュすると痛い
- 太ももの前側に内出血がある
- 体重がかかると痛い
上記の症状を認める場合は、大腿四頭筋肉離れの可能性があります。
大腿四頭筋(太もも)肉離れの診断
大腿四頭筋肉離れの診断方法は、腹臥位で膝の曲げられる角度を調べる。
この方法は、大腿四頭筋の柔軟性をみるテストでもあり、腹臥位で膝を曲げていきかかとを同側の臀部につけるようにする。
軽度の損傷では膝が90°以上屈曲可能で、中度では90°以下、重度では45°以下に膝の屈曲制限が見られる。
その他に、MRI検査にて診断する。
大腿四頭筋(太もも)肉離れの治療
大腿四頭筋肉離れの肉離れでは、急性期の時期はアイシングが重要になります。
アイシングをすることで、筋細胞からの出血を抑えることが出来るため悪化の防止に繋がります。
その後、電気治療や超音波のなどの物理療法にて炎症を抑えていきます。
大腿四頭筋肉離れの治療の注意点としては、できる限り膝の屈曲動作を避けることです。
この膝を曲げるという動作は、太ももの前側にある大腿四頭筋が引き伸ばされるため肉離れを起こしている筋繊維が引き伸ばされて肉離れが悪化する可能性があります。
そのため、肉離れした筋肉が接着するまでは大腿四頭筋のストレッチは行ってはいけません。
大腿四頭筋肉離れの全治の目安
大腿四頭筋肉離れの全治は損傷程度によって異なるが、1週間~6カ月である。
損傷程度は3段階で分けることが多いが、軽度であれば1~2週間、中度であれば3~6週間、重度であれば6カ月前後で、それぞれスポーツ復帰が可能である。