アイシングという言葉を聞いたことがあると思います。
では、アイシングの正しいやり方はご存じでしょうか?
アイシングを行うとき何を使って冷やしますか?
保冷剤や湿布を使ってアイシングを行っていませんか?
保冷剤や湿布では、アイシングの効果はありません!
アイシングをしっかり行うことが出来れば、ケガをした時など非常に役立ちますのでこの際にしっかり覚えて頂けるといいと思います。
目次
アイシングとは?
氷や水を使って、身体の一部分を冷やすこと。
アイシングは、応急処置で行われるRICEの一つであり、運動後の負傷防止やケガの悪化防止に行われることが多い。
野球のピッチャーなどの投げた後に肩に何かをつけていると思います。
あれが、アイシングです。
また、スポーツの現場で足首をくじいた時などに袋みたいなものを足首に当てていると思います。
あれも、アイシングです。
では、みなさんなぜアイシングを行うのでしょうか?
アイシングの効果
ケガをしてしまった際のアイシングの効果を説明します。
血流量の減少
損傷部位の内出血・浸出液を最小限に抑えられ、腫脹・内出血を最小限に抑えることが出来ます。
その結果、二次的な損傷も最小限にでき損傷部位の回復を早くすることが出来ます。
代謝の減少
冷却により、局所的に体温を低下させ、局所的な新陳代謝が低下します。
これにより血腫により低酸素状態が起こっても細胞壊死を最小限に抑えることができます。
さらに、新陳代謝が低下することにより発痛物質に生産を減少させることにもつながります。
このほかにも、疼痛に対する麻酔作用などもあります。
簡単にいうと、怪我の状態を最小限に抑えることが出来て、回復を早めてくれるということです。
アイシングの注意点
凍傷
アイシングを行う際に、まず注意しなければならないことは凍傷です。
凍傷とは、冷やし過ぎによって引き起こす可能性がある。
凍傷を引き起こす要因として、冷却温度や冷却時間などがある。
冷却温度では、保冷剤などは注意しなければならない。
保冷剤の場合は、温度が低いため凍傷する可能性が高まる。
保冷剤でのアイシングは、あまりおすすめしないが保冷剤でアイシングを行う場合は薄手のタオルを巻く必要がある。
冷却時間は、30分以上の時間は行わないようにする。
長時間のアイシングは、凍傷を引き起こす可能性があります。
感染予防に注意
傷口が近くにある場合は、傷口の処置を行った後にアイシングを行うようにしましょう。
傷口からばい菌が侵入して可能を引き起こす恐れがあります。
寒冷アレルギーのある方は水でアイシングを行う
寒冷アレルギーがある方は、アイシングを行う際に注意しなければならない。
本来、アイシングは腫れを引かせる目的などで行うが、寒冷アレルギーがある方はアイシングを行うと逆に腫れてしまうことがあります。
その場合は、氷水などでは行わずに水道水を直接かけるなどあまり低い温度でやらないように注意してください。
水道水などの水でも、症状がでる方は無理に行わないでください。
効果的なアイシングを行う3つのポイント
氷水を使ってアイシングを行う
アイシングを行う際に、湿布や保冷剤を使用されている方がいますが、準備できるなら氷水を準備しましょう。
なぜだというと、0度という温度が身体の炎症・熱を取ってくれるからです。
丁度、氷が水に溶ける時が0度のため氷水が最適です。
では、なぜ湿布や保冷剤が良くないかをいうと、
湿布の場合、体温より冷たいため冷えてる感じはするかもしれませんが0度より温度が高いため冷却効果はありません。
また、保冷剤の場合、0度より温度が低いため表面のみ冷えて中まで冷えづらいです。
凍傷の危険性もあるため、あまりおすすめできません。
20分間アイシングを行う
アイシングを行う時間も非常に大切です。
アイシングを行う時間は、20分ぐらいにしましょう。
冷たいのが我慢できずに、数分でアイシングをやめてしまうと効果があまりありません。
また、アイシングを行ったまま寝てしまうなど長時間のアイシングは血流の流れが悪くなりすぎてしまうためかえって逆効果になりかねません。
ケガをしてしまった場合は、早期に行う
肉離れや捻挫などのケガをしてしまった場合は、早期に行ってください。
時間が経つにつれて患部では、損傷部位から出血をしており腫れが増してきてしまうため早期より行い、血流量を抑えて腫れを抑える必要があります。
アイシングの活用
上記では、ケガに対してのアイシングの活用方法を紹介したが、ケガ以外にもアイシングを活用する方法を紹介します。
運動後の疲労蓄積の軽減
アイシングは、上記で説明したように新陳代謝を低下させる効果があります。
運動後は、筋肉の温度が上昇することで疲労蓄積に繋がります。
そのため、アイシングを行うことで筋肉の温度上昇を抑え疲労蓄積を抑える効果あります。
この効果が、野球のピッチャーなどの投球後のアイシングに活用されている。
熱中症の対策
熱中症の時にもアイシングは効果です。
涼しい場所に移動させて、楽な姿勢をとらせながら後頭部やわきの下をアイシングすると効果的です。
まとめ
アイシングの効果として、血流量の減少・代謝の減少などといった効果がある。
そのような効果によって、怪我の状態を最小限に抑えてくれて回復を早めてくれる!
アイシングを行う際は、凍傷などに注意して3つのポイントに気を付けて行おう。
- 氷水を使ってアイシングを行う
- 20分間アイシングを行う
- 怪我してしまった場合、早期よりアイシングを行う
この3つのポイントを行ってもらえれば、アイシングの効果を最大限に引き出すことが出来る。
万が一のために、効果的なアイシングのやり方を頭にいれておきましょう。