痛みが出た際に、冷やすか温めるか迷った事はないでしょうか?
どちらをした方が良いか迷われる方は、とても多いのでないかと思います。
そのため、「冷やすのか温めるかどのように判断したらいいですか?」とい質問を多く受けます。
しかし、この選択はとても大切であり冷やすと温めるでは、まったく逆のことになるため誤って冷やさなければいけないものを温めてしまうと悪化してしまうこともあります。
そうならないためにも、今回は冷やすか温めるかを判断する3つのポイントを紹介します。
目次
冷やす・温める それぞれの効果は?
冷やす効果は?
冷やす(アイシング)を行うことで得られる効果は、炎症の抑制・血液量の減少・代謝の減少などの効果があります。
血流量を減少させて、患部の内出血・浸出液を抑えて腫脹・内出血を最小限の抑えることができます。
また、新陳代謝が低下し損傷部位の細胞壊死を抑えたり、疼痛物質の生成を抑制します。
簡単にいうと、痛めた患部の悪化を防ぐという感じでしょうか?
温める効果は?
温めることで得られる効果は、血流量の促進などの効果があります。
血行の流れが良くなることで、筋肉が緩みます。また、損傷部に血液がたくさん流れてくるため損傷の回復を促進してくれます。
冷やすか温めるかを判断する3つのポイント
痛くなったキッカケ(原因)があるか?
一つ目の判断方法として、「痛くなったきっかけ(原因)があるかないか」です。
例えば、足首を捻った・重いものを持ち上げたなど何かしたことで痛くなった場合は冷やしてください。
おそらく、筋肉や関節などを痛めて炎症が起きているので冷やして炎症を抑えましょう。
逆に、痛くなったきっかけがない場合は筋肉が緊張して張っているせいで痛みがあることが多いため、温めて血流の流れを良くして筋肉を緩めましょう。
・痛くなったきっかけがある→冷やす
・痛くなったきっかえがない→温める
痛みの強さで判断する
ニつ目の判断方法として、痛みの強さで判断でしましょう。
痛みの強さと言っても人それぞれ感じ方が違うため、ポイントとして「患部を動かせるか」どうかです。
例えば、腰痛で身体を前後に倒せるかなどです。
痛みのあまり身体が動かせない場合は、冷やしましょう。
・動けない程痛い→冷やす
・痛みはあるが日常生活は送れる→温める
腫れているか?(痛みが出て初期の場合)
三つ目の判断する方法として、患部が腫れているかです。
腰などではないのですが、足首や膝・指などの場合腫れていたら冷やしましょう。
腫れている場合、炎症が起こっている可能性が可能性が高いため冷やして炎症を抑えましょう。
しかし、腫れてから3~4日経っている場合は炎症期が過ぎている可能性が高いので温めて血流の流れを良くしましょう。
・患部が腫れている→冷やす
・患部が腫れてから3日以上経っている場合→温める
迷った時には、冷やしましょう
上記でお話しした内容が、冷やすか温めるかを選択するポイントになります。
それでも、実際には迷われる時もあると思います。
そんな迷われた時は、冷やしましょう。
なぜ、迷ったら冷やすのか?
簡単にいうとリスクが少ないからです。
万が一、逆のことをしてしまったとします。
〇冷やさなければいけないものを温めてしまうと…
冷やさなければいけないものは、基本的には炎症が起こっているものが多いです。
損傷部分で、患部より出血を起こしているような状態です。
そんなときの温めたらどうなりますか?
温めることで、血流の流れは良くなり出血がどんどん増してしまいます、
そうすると、腫れは増し痛みが増強してしまうのです。
患部を悪化させてしまう恐れがあります。
〇温めなけばいけないものを冷やしてしまうと…
温めなければいけないものは、筋肉が緊張して硬くなっていたり、老廃物(疲労物質・むくみ)が蓄積してものが多いです。
そんな時に、冷やしたらどうなりますか?
冷やすことで、何も起こりません。冷たさを我慢されただけで、患部が悪化されてしまうことはありません。
また、冷やすことで血管の収縮するのでその後、血管が拡張し血流が一気に流れて血流が良くなることもあります。
このように、迷ったときは冷やしてもらったほうが患部へ対してのリスクが少なくて済みます。
まとめ
痛みやケガをしてしまった時に、冷やすか温めるか迷うことがあります。
迷った際に判断する方法として、
①痛みのきっかけ(原因)があるか
②痛みの強さ
③腫れ
の3つのポイントがあります。
この3つのポイントを、トータル的にみて判断して頂くと迷いづらいかと思います。
しかし、万が一迷ってしまったときは冷やしましょう。
温めるより冷やす方が、患部に対するリスクが少ないため迷ったときは冷やすことをおすすめします。
冷やす温めるは、あくまで応急処置ぐらいにしかなりません。
痛みで困っている方は、治療院に行かれることをおすすめします。