野球肘外側型離断性骨軟骨炎とは?原因・症状・治療を解説

離断性骨軟骨炎とは?

離断性骨軟骨炎とは、肘にある軟骨やその下にある骨に傷害がおこりはがれてしまうケガです。
小学生~中学生時に発生し、治しておかないと肘の変形や曲げ伸ばしの障害が進行しやすく、その後の野球人生の大きく影響を与えます。
また、症状が進行することで手術しなければならない場合もあります。

離断性骨軟骨炎が起こる原因

離断性骨軟骨炎は、投球時に肘の外側にある骨と骨が衝突することが原因で起こります。
子供の骨は、軟骨成分が多いため衝撃に弱く何度も何度も骨同士が衝突することで骨が剥がれてしまうのです。

離断性骨軟骨炎の症状

初期には症状が軽いことが多く、離断性骨軟骨炎が発症していても痛みを伴わない場合もあります。
症状が進行することで、痛みが出てきたり、肘の曲げ伸ばしがスムーズに行えなくなったり、剥がれた軟骨が関節の挟まり肘が動かなくなったりと様々な症状が出てきます。

発症初期は痛くない!?

離断性骨軟骨炎の特徴とも言えるのが、発症初期は痛みを伴わないことが多いのです。
そのため、ケガしていることに気づかずに野球の練習を続けてしまい悪化してしまうケースが多いのです。
症状が進行して悪化してしまうと手術しなければいけない場合もあります。
また、痛みがなくなっても肘が曲げきれなくなったり肘が伸びきらなくなったりと後遺症が残り満足に野球を行えなくなってしまう場合もあります。

離断性骨軟骨炎は早い段階なら自然治癒する

離断性骨軟骨炎は、上記のように3つに分類することが出来ます。
このうち、ステージ1とステージ2の初期であれば、しばらく期間運動をせずに肘を安静にしていれば自然治癒する可能性が高いです。
しかし、このような自然治癒可能なステージ(発症初期)では痛みなどの症状を伴わないケースが多いため、手術も考慮しなければならない状態に進行した段階で痛みが発生して病院などを初めて受診する子供が多いです。
そのために、発症初期の段階でケガを発見し早期に治療を開始することがとても重要なのです。
どうすれば、早い段階で離断性骨軟骨炎を見つけることができるのでしょうか?

離断性骨軟骨炎を早期に見つけるには

離断性骨軟骨炎の診断は、発症初期の場合レントゲン上でも変化を認めないこともあります。
また、MRIで検査すればわかりますが、検査するまでに時間がかかってしまいます。
そのため、早期発見に使用されるのがエコー(超音波診断)です。
エコーは整形外科だけでなく接骨院でも使用されているため、手軽に検査を受けることが出来ます。
エコーの場合、人体の対する害もないため子供でも安心して検査を受けることが出来ます。

100人に2~3人が起こる離断性骨軟骨炎

離断性骨軟骨炎は、100人に2~3人の割合で起こるケガです。
そのため、4~50人いる野球チームでした一人くらいいてもおかしくありません。
その一人を痛みのない時期に見つけ出してあげることがとても大切になるため、チーム単位で定期的な肘の検診を行うことが重要ではないかと考えます。

肩や背中・股関節の柔軟性が肘のかかる負担に影響する

肩や背中の柔軟性が低下すると、低下分を補うために生じる負担を肘が背負うことになります。
肘に痛みが発生している原因は肘以外にあることが多いため、野球肘の原因を見つけるためには肩や背中・股関節周りの柔軟性を確認する必要があります。
そして、治療を行う場合も肘だけでなく問題が見つかった肩や背中・股関節も一緒に治療を行っていくことが野球肘を完治させるために重要になります。

離断性骨軟骨炎の治療

野球が出来ない期間をどう過ごすかがとても重要

離断性骨軟骨炎になってしまったら、原則として運動することは禁止です。
しかし、何もせずに肘の回復を待つのはとてももったいないのではないかと当院では考えます。
野球が出来ない期間こそ、自分のカラダと向き合ういい機会なのです。
ボールが投げられない間に、自分の問題点(肩や背中・股関節の柔軟性の低下)を改善することで野球に復帰しても再発するリスクはなくなりますし、カラダが変わることでカラダの悪いクセや運動制限がなくなるため本来のカラダの使い方を取り戻し練習してないのに球速などパフォーマンスが上がることもあります。

 

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