スポーツ傷害&外傷

突き指とは?原因・症状・治療などを解説

目次

突き指とは?

突き指は、日常よく見られる指の外傷の総称のひとつです。
スポーツ、特にボールを使った競技などで発生します。

ボールや壁に指をぶつけた際に、手指に外力が加わることで生じる手指のケガの総称で、靭帯や腱などの軟部損傷や骨折や脱臼などの骨関節の損傷などを引き起こします。
「腱や靱帯」が損傷されると、脱臼や関節が不安定な状態となり、「骨」が損傷されれば骨折となります。 両者が同時に損傷されると、脱臼骨折ということになります。
突き指の中には、このように正しい診断と治療が必要な損傷が紛れ込んでおり、専門家の診察してもらうことが大切です。

突き指の原因

最も一般的な突き指は、手指に過剰な横方向の力が加わって関節の安定を保っている側副靭帯を損傷することが多いです。
バレーボールやバスケットボールでボールを突いてしまったり、相手選手と接触した際に負傷します。

突き指の症状

突き指すると、

  • 指が腫れる
  • 指を曲げ伸ばしすると痛い
  • 押すと痛い
  • 内出血が出る

上記の症状を認める場合は、突き指の可能性があります。

突き指かと思ったり骨折なんてことも!

突き指と同じ原因で、似たような症状の場合でも骨折している可能性があります。
それは、「剥離骨折」といって腱の牽引される力よって骨がはがされてしまうような骨折になります。

すぐに腫れてくる場合や内出血が強く出る場合は、剥離骨折の疑いが高くなります。

剥離骨折については、「剥離骨折の治療について」をご覧ください!

突き指の診断

突き指は、靭帯や腱の損傷の場合はレントゲン撮影では異常が見られません。
そのため、視診・触診が大切になります。
側副靭帯を損傷していれば、側方ストレスを与えたときに痛みや動揺性などの症状を認めます。

突き指の治療

突き指では、急性期はアイシングが重要になります。
アイシングをすることで、細胞からの出血を抑えることが出来るため悪化の防止に繋がります。
その後、電気治療や超音波のなどの物理療法にて炎症を抑えていきます。

そして、しっかり固定をすることが重要です。
突き指だからと固定をせずに様子を見ているとなかなか痛みが引かなかったり、腫れが残ってしまうなどといった支障をきたしてくる場合があります。

突き指の全治の目安

突き指の全治は損傷程度によって異なるが、1週間~4週間である。
損傷の程度によっても異なるが、多くの突き指は2~3週間で完治することが多い。

 

ABOUT ME
小林 勇太
葛飾区こばやし接骨院院長。柔道整復師の国家資格を保有。野球やサッカー・バレーボールなどのスポーツの現場で活動していたためスポーツ障害・外傷の症例経験が豊富。葛飾区こばやし接骨院の院長をしている小林勇太院長のブログです。