四十肩(五十肩)になる多くの原因と治し方


四十肩・五十肩という言葉を聞いたことはあるのではないでしょうか?
40代~60代の中高年代の方に発生する肩の痛みを四十肩・五十肩と言います。

「ある日突然、肩に激痛が!!」
「どんどん肩が上がらなくなってきた」

と、症状は人によって様々ですが、特に身に覚えはなく知らぬ間に異常を感じる方がほとんどです。
では、なぜ四十肩・五十肩になってしまったのでしょうか?
四十肩・五十肩で来院される多くの方に、一つ大きな特徴が見られました。
それは、肩甲骨の動きの異常です。
肩甲骨の動きが悪くなり、四十肩・五十肩になる方はとても多かったのです。
今回は、そんな四十肩・五十肩を引き起こす原因・治し方についてご紹介します。

四十肩(五十肩)になる原因と治し方

まず、始めに四十肩(五十肩)についてお話しします。 

四十肩(五十肩)とは

40代~60代の方に発生する肩の痛みをまとめて四十肩(五十肩)といいます。
そのため、四十肩(五十肩)というのは病名ではありません。
イメージとしては、四十肩(五十肩)という一つの円の中に上腕二頭筋長頭腱炎・腱板損傷・石灰沈着性腱板炎などといった病名があるイメージです。
そのため、四十肩(五十肩)と言われた方の中には激痛で肩が動かせない方からちょっと肩が動かしづらい方まで幅広い症状の方がいらっしゃるのです。

さっそく四十肩(五十肩)の話をしたいのですが、肩が上がる仕組みのついてご存じですか?
肩が上がる仕組みがわかると四十肩(五十肩)になってしまう原因もわかりやすくなると思いますので、人の肩がどのようにして上がるのかを説明します。

肩が上がる仕組み

人は手を真上まで上げることが出来ますが、どこが動いて上がっていると思いますか?
肩の関節であげていると思われている方は多いと思いますが、実際には肩の関節だけで上げているわけではありません。
肩関節と一緒に肩甲骨が動くことで、真上まで手を上げることが出来ます。
動く割合は、真上まで180°だとして肩関節が120°・肩甲骨が60°動くと言われています。
その他にも、鎖骨や背骨・肋骨なども肩の動きに関与しています。
一番お伝えしたいことは、肩関節だけで手を上げているわけではないということです。

1.四十肩(五十肩)になる原因

四十肩(五十肩)になられた方に、「何をされて痛くなりましたか」と聞いても「特に身に覚えはありません」と答える方がほとんどです。

では、なぜ四十肩(五十肩)になってしまったのか?

それは、肩甲骨に何かしらの問題を抱えたまま使っていたことで肩を痛めてしまった可能性がとても高いです。
肩甲骨に問題があるとどうして肩を痛めてしまうのか?
肩甲骨の問題が原因による四十肩(五十肩)になるメカニズムをご説明します。

肩甲骨の重要性

先程、肩を上げる仕組みで肩関節と肩甲骨の両方が動くことで手を真上まで上げることが出来るとお話しさせて頂きました。
では、例えば何かしらの原因によって肩甲骨の動きが制限されてしまった状態で日常生活を送っていたらどうなるでしょうか?

上記の図のように、肩甲骨が動かない状態で生活していると肩関節を酷使して同じように動かそうとしてしまいます。そのため、肩の関節が無理に動かされたり、腱が関節に挟まってしまうことがあります。
このよう状況で1、2回程動かしたことでは問題ありませんが、何十回・何百回と繰り返し動かされることで徐々に関節を痛めたり、腱を痛めたりします。
これが、肩甲骨が原因による四十肩(五十肩)が発生するメカニズムです。
そのため、みなさん特に身に覚えががなかったり、知らぬ間にどんどん肩が上がらなくなってしまう方が多いのです。

四十肩(五十肩)を引き起こす肩甲骨の問題とは

今回は、よく見られる肩甲骨の問題を二つ紹介します。

〇肩甲骨周りの筋肉の柔軟性が落ちている

一つ目の問題としてあるのが、肩甲骨周りの筋肉がガチガチに固まってしまっている場合です。
肩甲骨には、様々な筋肉がたくさん付いています。
そのため、色々な筋肉が伸びたり縮んだりすることで肩甲骨を背骨に近づけたり、外に広げたり、回旋させたりすることが出来ます。
しかし、肩甲骨周りの筋肉が硬くなると動かした際に筋肉が伸びたり縮んだり出来ないためすべての動きが制限されてしまいます。

〇肩甲骨が浮いている(翼状肩甲骨)

二つ目の問題としてあるのが、肩甲骨が肋骨から浮いてしまっている場合があります。
右の写真を見て下さい。
左右の肩甲骨を比べた時に、右側の肩甲骨がボコっとしていませんか?
これを翼状肩甲骨といい、本来肋骨に肩甲骨が張り付いているはずが浮いてしまっています。
そうすると、肩甲骨が肋骨にフィットしていないので肩甲骨がスムーズに動くことが出来ないため動きに制限が出ます。
 

猫背も四十肩(五十肩)を引き起こす!?

また、猫背も四十肩(五十肩)を引き起こす原因になります。
なぜ、引き起こすかは体験して頂くのが一番だと思いますのでやってみましょう。
背中を目一杯丸めてから手を上げてみて下さい。

手が上がりづらくなりませんか?
このように、猫背になることで肩甲骨や背骨の動きが制限されます。
そのため、この状態で日常生活を送っていると先程の肩甲骨の重要性でお話しした通り、肩甲骨の動きが制限されているため、肩関節に過剰な負担がかかり腱を痛めてしまい四十肩(五十肩)になってしまいます。
猫背も四十肩・五十肩に繋がるため注意しましょう!!

2.四十肩(五十肩)の症状

四十肩・五十肩になると様々な症状が出ます。
今回は、よく見られる代表的な症状をご紹介します。
四十肩・五十肩でよくみられる症状は、手を上げ下げしたり捻じったりすると肩に痛みを感じ、思うように動かせなくなります。そのため、洋服の脱ぎ着や髪を結ぶ・帯を結ぶなどの動作で痛みを感じる方がとても多いです。
また、夜間痛といって寝ているときにジンジン痛んだり、寝返りをするたびに痛みに襲われたりと眠りを妨げられるように痛みに襲われることもあります。

3.四十肩(五十肩)の治し方

四十肩(五十肩)の治療を行うときに、一つ大きなポイントは現在が急性期なのか慢性期なのか見極める事です。
なぜ、見極める必要があるかというと急性期なのか慢性期なのかによって行う処置がまったく変わってくるからです。
そのため、今回は急性期と慢性期に分けて治し方をご紹介します。

○急性期の治療について

急性期の治療では、肩周りの関節や筋肉で炎症が起こっているため炎症を抑える治療を中心に行います。

電気療法や超音波治療器で炎症を抑える

痛みが出た初期や強い痛みがあるときは、炎症が起こっていますので炎症を抑えるために電気治療や超音波治療器を使用して治療します。
また、微弱電流といって人には感じないぐらいの弱い電気を使用すると炎症を早期に抑えてくれる効果があるため効果的です。
当院では、電気治療→微弱電流→超音波治療器の三つの治療器を使用してどこよりも早く炎症を抑えることを目指します。

包帯や三角巾で患部の安静を保つ

電気などで炎症を抑えることも大切ですが、日々の生活で炎症を広げないということもとても大切になります。
人間の腕は、約体重の6%の重さがあります。
体重が50キロの人であれば、約3キロの重さになります。
人間の肩は、その3キロの重りをぶら下げているため常に肩の筋肉にはストレスが加わるため炎症が広がったり炎症が治まりずらくなってしまいます。
そのため、包帯や三角巾を付けることで日常の肩にかかるストレスを取り除くことで炎症を早期に抑えることが出来ます。
※仕事柄、包帯や三角巾を使用するのが困難な方には座っているときは机の上に手を置いておく・歩行時はポケットに手を引っかけておくなど負担がかかりづらい方法を指導させて頂いています。

このようにして、3日~10日前後で炎症を抑えていきます。
炎症が起こっていて痛みが出ていただけの方は、これで治療は終わりになります。
しかし、痛みが取れたが動きに制限が残っている方・慢性的に肩が痛い・動かしづらいという方はこれからお話する慢性期の治療に移っていきます。

○慢性期の治療について

慢性期の治療では、動きの改善を目的にしてリハビリを中心に行います。

電気療法や超音波治療器で動きの邪魔をしている筋肉を緩める

肩甲骨の動きが悪い方には、肩甲骨の動きをよくする電気を行います

この時期になれば、炎症を収まっていますので硬くなっている関節や筋肉を緩めるため電気治療や超音波治療器を行っていきます。
そのため、肩甲骨の動きが悪い方には肩甲骨に対して電気をかけて動きの改善をしていきます。
また、長期にわたり動かせていないことで筋肉が固まってしまっている部分があれば超音波治療器を使って筋肉を温めて緩めていきます。

 

マッサージで邪魔している筋肉を緩める

電気療法でも、筋肉を緩めるように治療を行いましたが、電気治療では取り切れなかった筋肉の硬さを手技療法にて緩めていきます。
また、長期間にわたって動かしてない場合によく見られますが筋肉同士が癒着といってくっついてしまう場合があります。
癒着すると一つ一つの筋肉が正常に動けなくなるため、癒着を取り除いて正常な動きを行えるように治療いていきます。

リハビリをする

動きの改善を行うためにリハビリを行っていきます。
リハビリを行う内容は、一人一人問題点や支障がある動きが違うため一人一人に合わせたリハビリメニューを組んで治療していきます。
また、リハビリメニューを適切に組み行うことも大切になります。
例えば、肩甲骨が浮いている方にいきなり肩甲骨を動かすリハビリをやっても効果は出ません。
 「肩甲骨が浮いている」でお話したように、肩甲骨が浮いていれば肩甲骨は肋骨の上をスムーズに動くことが出来ません。
このような方にリハビリメニューを組む際は、
肩甲骨が浮いてることの改善 ⇒ 肩甲骨の動きの改善
の順番に行うことが重要です。

そのため、リハビリを行う際は専門家に適切なリハビリメニューを組んでもらうことがとても大事です。
リハビリは、固まっているからただ動かせば良いというわけではありません。

まとめ

四十肩(五十肩)は、病名ではなく様々の病名をまとめた総称になります。
そのため、同じ四十肩(五十肩)で悩んでいる方でも正確には病名が違うため症状も人それぞれ全然異なるのです。
また、なにかした覚えがなく四十肩になってしまう方はとても多いですが、そんな方の原因の多くは肩甲骨に問題を抱えたまま使っていたことで肩を痛めてしまった可能性がとても高いです。
人間が腕を上げる際は、肩関節と肩甲骨が連動して動いています。肩甲骨が動かなくなってしまうと、肩関節が過剰に動かされてしまうため肩を痛めてしまうことに繋がります。
四十肩(五十肩)を治療する時は、急性期なのか慢性期のなのかによって治療法が異なるため注意しましょう。
痛みもとれて、リハビリを開始する際は専門家に適切なメニューを組んでもらうようにしましょう。
リハビリを行うときは、段階を踏んで行わないと効果が得られない場合があるからです。
また、固まっているからやみくもに動かせばいいというわけではありませんので無理はしないでください。
四十肩(五十肩)を治す手順は理解して頂けたでしょうか?
四十肩(五十肩)は治ります。
四十肩・五十肩でお困りの方は、葛飾区こばやし接骨院にご相談ください。

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