成長期に多い膝のお皿が痛くなる分裂膝蓋骨


分裂膝蓋骨 超音波画像発生頻度は多くありませんが、成長期の子供がスポーツ活動後に膝のお皿が痛いときは分裂膝蓋骨の可能性があります。分裂膝蓋骨があっても無症状に経過することが多いですが、スポーツ活動や打撲などが原因となって痛みを伴うことがあります。男の子に多いのも特徴です。

分裂膝蓋骨とは?

分裂膝蓋骨とは膝のお皿が2つ以上に分裂しているものをいいます。その大半は二分膝蓋骨といい、2つに分かれています。レントゲンを撮影することで確認出来ます。

 

1、膝のお皿が2つに分かれてしまう原因

お皿が分裂してしまう原因は大きく2つになります。

1-1 生まれつきにお皿が分裂している。

膝蓋骨(膝のお皿)が分裂している場合、先天的に分裂しているものがほとんど。

1-2 分裂している骨に対して、筋肉の牽引力により疲労骨折をおこし、骨がつかなかった。

人間の骨はもともと骨端線といい、骨が大きくなる部分が分裂しています。その分裂している部分が成長していくことで骨が伸び、大人の骨に近づいていきます。その分裂している部分に筋肉の引っ張る力が加わり、疲労骨折を起こし、骨がつかない状態になってしまうことがあります。

2つのような分裂してしまう原因が考えられますが、はっきりとした原因はまだわかっていません。
しかし分裂してしまう原因はまだはっきりとしていませんが、痛みが出る原因はわかっているので、しっかりと痛みを改善することは出来ます!

2、お皿が割れていて痛みが出る原因

レントゲンを撮影するとお皿が割れているのがわかりますが、その割れ方にはいくつかあります。

膝蓋骨種類

上記の図のように多くは、膝のお皿の外側や上外側が分裂しています。

お皿の外側または上外側に分裂部をもつものは、この分裂している部分に外側広筋という太ももの外側の筋肉が付いています。この外側広筋という筋肉が硬くなると、筋肉が分裂している骨を引っ張るので、分裂している骨が剝がれるようになり痛みが出ます。これが痛みの出る原因です。

分離性膝骸骨 外側広筋牽引 痛い

3、分裂膝蓋骨に痛みを出す外側広筋が硬くなる原因

外側広筋という太ももの筋肉が硬くなるのは、スポーツでの使い過ぎや成長期のため筋肉が硬くなりやすいというのはありますが、硬くなる原因は大きく2つあります。

3-1 股関節や足首などの筋肉が硬い

また分裂膝蓋骨が発生する時期が成長期と重なるため、骨盤、股関節、膝周り、足首の筋肉が硬くなりやすくなっています。股関節や足首などが硬いと外側広筋に負担がかかりやすくなり、筋肉が硬くなることで分裂している部分の引っ張る力が増えてしまいます。

 スクワット 悪い姿勢スクワット 正しい姿勢

 

 

 

 

 

 

※右の写真が正しいしゃがみ込み姿勢ですが、左のようなしゃがみ込み姿勢は太ももの外側の筋肉を硬くしてしまう姿勢です。股関節や足首が硬いとこのような姿勢になってしまいます。

3-2 アライメント異常がある

分裂部への引っ張る力を増強させるもう一つの原因として、ニーアウト・トウインというアライメント異常があります。この悪いアライメントでスポーツをしていると、外側広筋が頑張りやすいアライメントのため、筋肉の硬さが強くなり、分離している骨が剝がれるようになってしまいます。

ニュートラル

まっすぐ〇

ニーアウト・トウイン

ニーアウト・トウイン×

 

 

 

 

 

 

 

 

また、分裂している骨への引っ張る力は痛みを誘発するだけでなく自己治癒能力も低下させます。

4、分裂膝蓋骨にみられる症状

・痛みが出るのは12~16歳ごろが多い。

・運動中、あるいは運動後に膝のお皿に痛みを訴える。

・お皿の外側が腫れる。

・お皿の痛いところに圧痛、叩打痛を認める。

・安静時に痛みはない。

成長期の時期で、子供がお皿を痛いと訴えていて、お皿が腫れていたり、子供が痛いという部分を押して痛ければ、分裂膝蓋骨の可能性があります。

5、分裂膝蓋骨の治療

分裂している部分がほとんどお皿の外側のため、分裂しているお皿を引っ張ってしまう外側広筋の牽引力をいかになくしていくかになります。

5-1 電気治療やマッサージで筋肉をゆるめる

まずは硬くなっている太ももの外側の筋肉をゆるめることで痛みを取り除いていきます。電気治療やマッサージは筋肉をゆるめるのにとても有効です。こばやし接骨院では最新の治療機器を使用して早期の痛みの除去を行っています。

超音波 温める

超音波治療

膝関節 電気療法

高周波治療

 

 

 

 

 

 

 

5-2 股関節や足首の柔軟性を高めて膝に負担がかからないようにする

スクワット 悪い姿勢

スクワット 正しい姿勢

 

 

 

 

 

 

 

股関節や足首が硬いと左の写真のような膝に負担がかかる姿勢になってしまうので、股関節や足首の柔軟性を高めることで、右の写真のような膝に負担がかからない姿勢を最低限とれることが大事になります。

当院で行っている股関節や足首の柔軟性を高める方法をいくつか紹介します。

〇足首の柔軟性を高めるふくらはぎのストレッチ〇

ふくらはぎ ストレッチ

※ふくらはぎのストレッチをすることで足首の柔軟性を高めます。

〇股関節を曲げる練習 ロッキング〇

また股関節や足首の柔軟性を高めると同時にとても大事なのは、しっかりと自分で股関節や足首を動かせるかどうかがとても重要になります。
柔軟性が高まっても、それを上手に動かせるかは別になるので、ストレッチなどで柔軟性を高めつつ、股関節や足首を上手に動かす練習も必要になってきます。

①正しいやり方(始めのポジション→終わりのポジション)

正しいロッキング

②悪いやり方(始めのポジション→終わりのポジション)

悪いロッキング上手に出来ていると①のように股関節を動かせていますが、股関節を動かせない子だと②のように骨盤を丸めてしまいます。これだと膝の負担が増えてしまうので、①のように出来るように練習します。

5-3 アライメント異常を改善する

足首の動きが悪かったりなどでニーアウト・トウインしてしまうので、足首の動きをよくしたり、足底板などを入れてアライメントを改善することで外側広筋の負担が減ります。

まとめ

分裂膝蓋骨でも無症状であれば問題になりません。
またほとんどが保存療法により軽快します。
痛みが強くなるとスポーツ活動を休まなければならないこともあるので、分裂膝蓋骨かなと思ったら、まずは超音波観察をするかレントゲンを撮ってみてください。

※下記画像はこばやし接骨院でおこなった超音波観察ですが、膝のお皿が割れて見えます。このあと整形外科でレントゲンを撮り確認したところ分裂膝蓋骨と診断されました。

分裂膝蓋骨 超音波画像

分裂膝蓋骨とわかったら、上記で説明したような治療をしていけば早期に復帰することが出来ます!

 

こばやし接骨院での治療の手順

こばやし接骨院では、原因となっている外側広筋を緩めるだけでなく、外側広筋が硬くなる原因まで改善していきます。
運動をやっている子に多いため、状態を見ながらにはなりますが練習を休まずに改善していくように治療していきます。

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