アキレス腱に痛みが出る大きな3つの原因


「歩き始めにかかとの後ろが痛い」
「マラソンなどの長距離を走るとアキレス腱が痛い」などのかかとやアキレス腱の痛みに悩んでいませんか?
それはアキレス腱に異常をきたしているかもしれません。
ではあなたのアキレス腱はどうして痛んでしまったのでしょうか?

アキレス腱に負担がかかりアキレス腱が硬くなったからと思われたは正解です。

ではなぜアキレス腱は硬くなってしまったのでしょうか?
このなぜアキレス腱が硬くなってしまったかというのはとても大切で、アキレス腱の痛みを解消しようと思った時に、アキレス腱がなぜ硬くなったかというのがわからなければ痛みを取り除くことは出来ません。
アキレス腱が硬くなり痛む原因として、足部のアライメント異常や関節の可動域制限といったことが原因となってきます。
今回はそんなアキレス腱が痛む原因について詳しく紹介します。

アキレス腱に痛みが起こる根本的な原因とは

まずはアキレス腱について詳しく見ていきましょう。
アキレス腱の構造がわかっていたほうが、痛みの出る原因を理解しやすくなります。

アキレス腱の構造について

アキレス腱の構造アキレス腱とは、ふくらはぎの後面にある腓腹筋・ヒラメ筋といった下腿三頭筋と呼ばれる筋肉がかかとに付着するために途中から腱に変わります。この腱の部分をアキレス腱と言います。
このアキレス腱にもう少し注目してみてみると、アキレス腱はパラテノンといった膜で覆われていたり、アキレス腱の周りには滑液包と呼ばれる袋があります。
パラテノンや滑液包の役割は、アキレス腱の動きを良くしてくれる潤滑油のようなものです。
以上が、アキレス腱の構造になります。

1.アキレス腱付近に痛みが起こる障害

  • アキレス腱自体が痛みもの          → アキレス腱炎
  • アキレス腱がかかとにつく部分で痛みもの   → アキレス腱付着部炎
  • アキレス腱の周りにある滑液包が痛むもの   → アキレス腱滑液包炎
  • アキレス腱の周りにあるパラテノンが痛むもの → アキレス腱周囲炎

アキレス腱周辺に痛みが起こる障害として上記のようなものがあります。

それでは、一つ一つの障害についてみていきましょう。
(先程の図を見ながら読んで頂けると理解しやすいです)

①アキレス腱炎

アキレス腱自体に細かい微少の断裂をきたし痛んでいるものをアキレス腱炎といいます。
アキレス腱炎

②アキレス腱付着部炎

アキレス腱がかかとに付く部分に、引き剥がされる負担がかかり痛んでいるものをアキレス腱付着部炎といいます。

アキレス腱付着部炎

③アキレス腱滑液包炎

アキレス腱の周りには、滑液包と呼ばれる液体の入った袋があります。
滑液包の役割は、
・アキレス腱が骨と擦れて痛むのを抑える
・アキレス腱の動きをスムーズにする

アキレス腱の動きを手助けしているため、負担が滑液包にかかりすぎると滑液包に炎症が起こり痛みます。
これをアキレス腱滑液包炎といいます。

アキレス腱滑液包炎

④アキレス腱周囲炎

アキレス腱を覆っているパラテノンという膜に炎症がおこり痛んでいるものをアキレス腱周囲炎といいます。

アキレス腱周囲炎

このように、アキレス腱自体やアキレス腱の周りのあるものに痛みが発生することがあります。
痛みの発生している部分は異なりますが、どの障害も痛みの発生している原因はアキレス腱にストレスが加わりアキレス腱が硬くなることが原因です。
アキレス腱が硬くなることで、腱自体が痛んだり、骨に付いている部分が引っ張られたり、周りにある滑液包やパラテノンに過度な負担がかかり痛みが出ます。

1.アキレス腱が痛む大きな3つの原因

では、なぜアキレス腱にストレスが加わり硬くなってしまうのでしょうか?
アキレス腱にストレスが加わる大きな3つの原因を紹介します。

①回内足などの足部のアライメント異常

1つ目の原因として、足部のアライメント異常があります。
足部のアライメント異常の代表的なものとして、回内足というものがあります。
回内足というのは、ふくらはぎの中心のラインに対してかかとの中心のラインが内側に傾いている状態をいいます。
 (回内足について、詳しく知りたい方は「回内足・回外足とは」をご覧ください。)

足部ニュートラル 足部 回内足 

では、なぜ足部にアライメント異常があるとアキレス腱にストレスが加わってしまうかというと、回内足の状態で生活していると、アキレス腱の内側と外側では加わるストレスが変わります。
回内足では、かかとが内側に傾いていることでアキレス腱の内側により大きなストレスが加わります。

回内足による負担

よって、偏った大きなストレスによりアキレス腱が硬くなり痛みます。

②足首の動きの制限がある

2つ目の原因として、足首の動きの制限がある場合です。
特に背屈というつま先を上に上げる動きが重要で、歩行時でいうと足が地面について踏み込んでいく動きになります。
本来は踏み込んだ時に足首がしっかり動いていると、つま先に対して膝が真っ直ぐ向いています。
しかし、足首に動きの制限があると踏み込んだ時に足首が詰まります。それでも踏み込まなければいけないため、膝を内側に倒し踏み込みの動きを確保しようとします。
そうすると、先程の回内足の状態に持って行かれてしまい、アキレス腱の内側に大きなストレスが加わります。

正常
アキレス腱 荷重2
 

足首の制限がある
アキレス腱 荷重 ×2
 

 

よって、偏った大きなストレスによりアキレス腱が硬くなり痛みます。

③足部の不安定性

足の不安定性3つ目の原因として、足部の不安性があります。
足部の筋力やバランス力が低下していると、片足に体重が乗った時に足がグラグラしてしまいます。
グラグラしていると、転ばないように様々に筋肉に余分な力が入ります。
アキレス腱の構造でお話したように、ふくらはぎの筋肉がアキレス腱に繋がっています。
そのため、ふくらはぎの筋肉に余分な力が入ることでアキレス腱にも余分なストレスが加わります。

 

 

よって、大きなストレスによりアキレス腱が硬くなり痛みます。

このような原因によって、大きなストレスが加わっているため治療を行う場合は上記の問題点を一緒に改善しなければいけません。

2.アキレス腱の痛みを解消する治療法

①炎症を抑えて、アキレス腱の硬さを取る

治療機器4

低出力パルス超音波治療器が効果的!

痛みの起こっている部分には、炎症が起こっているため電気療法や超音波治療器を使用して炎症を抑えましょう。
炎症が抑えながら、手技によるマッサージを行いアキレス腱の硬さを取り除いていきます。

低出力パルス超音波治療器は効果的!!

低出力パルス超音波治療器では、音波の振動を利用して細かくマッサージし硬さを取るように治療してくれるため、アキレス腱の痛みにはとても効果的です。

②ストレッチを行い、柔軟性を高める

炎症も治まり、痛みが落ち着いてきたらストレッチを開始します。
アキレス腱の痛みの場合、最低2種類のストレッチを行ったほうが良いでしょう。
アキレス腱は、腓腹筋とヒラメ筋という二つの筋肉から構成させているため両方の筋肉を伸ばしましょう。
腓腹筋のストレッチとヒラメ筋のストレッチを紹介します。

腓腹筋のストレッチ

ヒラメ筋のストレッチ

二つのストレッチの違いは、膝を伸ばして行うのか・膝を曲げて行うのかです。
筋肉の付いている位置の関係により膝を角度を変えるだけでストレッチされる筋肉が変わってきます。
ストレッチする時は、膝の角度に注意して行ってください。

③アキレス腱に負担がかかる根本の改善

安静にして、治療もして、アキレス腱の硬さを取り除けば痛みはなくなりますが、先程紹介したアキレス腱が痛む3つの原因も解消しなければなりません。
この原因を解消しなければ、運動を再開したら根本が改善されていないので、すぐに痛むでしょう。
そうならないためにもしっかり改善しましょう!
では、早速当院で行っている方法をいくつか紹介します。

ヒップリフト

ヒップリフト

やり方

1、両膝を曲げて、仰向けになります。
2、背中から太ももが一直線になるようにカラダを持ち上げます。
  体重が足の裏全体にかかるように意識してお尻を持ち上げましょう。
3、お尻をゆっくり下ろしましょう。

このエクササイズでは、しっかり足の裏全体に体重をかける練習をしていきます。
回内足の場合、内側に体重がかけやすくなっているのでしっかり足の裏全体にかけれるようにしていきます。
また、回内足の改善に繋がります。

カーフレイズ

カーフレイズ

やり方

1、壁に手をつき、肩幅に立ちます。
2、かかとを持ち上げてつま先立ちになります。
3、かかとをゆっくり下ろします。

ハーフニーリング

このような片膝立ちでやるのも効果的!

このエクササイズでは、ふくらはぎ周りの筋肉をトレーニングしていきます。
ふくらはぎ周辺の筋肉を鍛えることで、足部の不安定性の改善や回内足の改善に繋がります。
つま先立ちになるエクササイズですが、座った状態や立った状態・片膝立ちの状態など色々姿勢でやることで、様々な状態でもバランスを保てたり、足部のアライメントが乱れないようにしていきます。
特にスポーツをする方には、とても大切なエクササイズになります。

 

 

このようなエクササイズを行っていくことで、根本的な原因を改善していきます。

 しかし、大会などがあり治るまで待っていられずに運動しなければいけない時もあると思います。
そんな時は、テーピングが効果的ですのでご紹介します。

3.アキレス腱の痛みに効果的なテーピングの巻き方

※必ずテーピングを貼る際は足首を90度に曲げた状態を保ってください。

1、かかとからふくらはぎにかけて貼ります。

アキレス腱テーピング1

2、1枚目の同じ長さのテーピングを準備しますが、全体の2/3程をテーピングが半分になるように切り込みを入れてください。
  切り込みを入れてないほうからかかとに貼り、下の図のように二手に分かれたテープでふくらはぎを包むように貼ってください。

アキレス腱テーピング2

3、最後に、テーピングが剥がれないようにテーピングの端を一周巻きます。

アキレス腱テーピング3

出来上がり!!

まとめ

アキレス腱周辺に痛みが出る障害として
・アキレス腱炎
・アキレス腱付着部炎
・アキレス腱滑液包炎
・アキレス腱周囲炎
があります。
どの障害も痛みの起こる原因は、アキレス腱の柔軟性が失われ、硬くなることで痛みが発生しています。
アキレス腱が硬くなる原因として、
①回内足などの足部のアライメント異常
②足首の動きの制限
③足部の不安定性
の3つの原因があります。
そのため、安静にしているだけやマッサージをして筋肉を緩めるだけではアキレス腱の痛みはなかなか改善しません。
痛みを抑えると同時に上記の問題を解消する治療が大切になります。
また、大会などがあり運動しなければ場合はテーピングが効果的ですのでテーピングを行ってください。
かかとやアキレス腱の痛みで悩まれている方は、葛飾区こばやし接骨院にご相談ください。

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